結論から言うと、ブラックSESは求人情報や面談の段階で見抜けます。
特に以下の5つの特徴がある会社は要注意です。
- 常駐先が不透明で、具体的な案件を明かさない
- 待機期間(ベンチ)が無給、または給与が極端に低い
- 面談で質問に答えられず、担当範囲や環境が曖昧
- 離職率が高く、口コミが一貫して悪い
- SES契約の内容や還元率を説明してくれない
エンジニアとして転職を考えるなら、この5つを覚えておくだけでブラックSESに入社するリスクを大幅に減らせます。以下で詳しく解説します。
常駐先が不透明で、案件を明かさない
ブラックSESの典型的な特徴は、常駐先や具体的な案件を最後まで教えてくれないことです。
求人票に「大手案件多数」「最新技術に触れられる」などと書いてあっても、実際にどの会社に常駐するかを面接時に明かさない場合は要注意です。
- 例)「プロジェクトは決まってから連絡します」
- 例)「いくつか候補がありますが、今は非公開です」
こういった回答が出る会社は、案件の安定性がなく、人材を“とりあえず確保”したいだけの可能性が高いです。
待機期間(ベンチ)が無給
次に重要なのが、待機期間中の給与体系です。
案件が決まるまでの間、給与が出ない、または極端に低い場合はブラックSESの可能性が高いです。
健全なSES企業は、案件が決まるまでの期間も最低限の給与を支給します。
無給待機を強いる会社は、社員をコストとしてしか見ていない証拠です。
面談で質問に答えられない
面接やカジュアル面談で、以下の質問にきちんと答えられない会社も危険です。
- 担当する技術スタックは?
- 作業場所やチーム体制は?
- 1日の作業フローは?
こういった質問に対して「大丈夫です、いろんな案件がありますから」などと曖昧な回答しか返ってこない場合、社員の希望やスキルは考慮されない可能性があります。
離職率が高く、口コミが悪い
ブラックSESは離職率が異常に高く、口コミサイトでの評価も低い傾向があります。
特に以下のようなコメントが複数見られる場合は要注意です。
- 「案件ガチャでキャリアが積めない」
- 「給与が低く、待機中は無給」
- 「研修やサポートがほとんどない」
転職会議・OpenWork・en Lighthouseなどで企業名を検索して、必ず事前にチェックしておきましょう。
SES契約の内容や還元率を説明してくれない
最後に、契約内容の不透明さです。
ホワイトSESは、以下のような情報をオープンにしてくれる場合が多いです。
- 還元率(例:売上の70%を給与に還元)
- 契約形態(準委任 or 請負)
- 評価・昇給の仕組み
一方でブラックSESは、こうした情報を一切開示しません。
「とりあえず入社してから考えましょう」というスタンスの会社は、入社後に低待遇で長期間拘束されるリスクがあります。
まとめ|5つのチェックポイントでブラックSESを回避
- この記事で紹介した5つのチェックポイントを振り返ると、以下の通りです。
- 常駐先が不透明
- 待機期間が無給
- 面談で質問に答えられない
- 離職率が高く、口コミが悪い
- 契約内容や還元率を説明しない
このうち1つでも当てはまれば、慎重に検討すべき会社です。
逆に、契約内容を明示し、社員を大切に扱うSES企業はホワイトと言えます。
エンジニアとして長く働くためにも、ぜひ転職前にしっかりと見極めてください。